エルサの元に辿り着いたアナは説得を繰り返す。エルサは再び自分の魔力がアナを傷つけてしまうことを恐れているのだ。大人ならここで距離を保って暮らしましょう、ということになるのだが、ニート歴の長いエルサは一筋縄では理解しないのもわかる。また、誰しも人里離れた場所で過ごしたいと考えたことはないだろうか。しかし『ウォールデン 森の生活』 (Walden:or, the Life in the Wood, 1854年)のソロー、映画『イントゥザワイルド』を見てもわかるように、自給自足で生きようとしてもやり遂げられるとは到底思えず、胃を痛めるような社会に居座るしかない。
エルサは自由を得て、その開放感と王女という立場への重圧からも逃げることが出来たのだ。戻りたくはないに決まっている。
だが、自分の魔法によって、国中が凍りつき、危機に陥っていることを知ると一気に愕然。その悲しみから魔法(つまり気持ちや心)を押さえられなくなってしまう。そして悲劇は繰り返される。アナの胸に魔法がまた、当たってしまうのだ。
アナはクリストフと城から逃げ出す。
段々とアナの髪が白くなっていく。アナの容態を知り、かつてトロールがアナを救った場面を思い出したのか、育ての親ど同然であるトロールたちのもとへと向かう。
アナの命が危ない!
トロールの族長のようなものが出てきて、頭は治せても、心は直せないなどと、なかなかいい得て妙な診断をくだす。トロールは続けて、助かるためには「真実の愛」が必要だ、と言った。
クリストフはアナを救うためには婚約者のハンスからのキスが必要だと思い込み、昏睡状態のアナを抱え、城へと戻っていく。
ハンスは、アナが乗っていた馬だけが城に戻ったことで、捜索隊を組織して出かける。
氷の城にたどり着いた捜索隊は、激しいマシュマロウとの交戦を強いられる。ウェーゼルトン公爵から暗殺を命じられていたボディーガードたちは、隙をついてエルサを殺しにかかる。だがエルサは魔女。魔法で作り出した氷で応戦する。
やっと駆けつけたハンスは、間一髪、なんとかエルサへの攻撃を逸らさせることができたが、天井にあったシャンデリアに命中。氷で出来たシャンデリアはエルサスレスレに落下し、エルサは気絶。
ハンスはエルサを王国へと連れ帰り、牢屋に閉じ込めた。
冬を止めるようハンスはエルサを説得したが、その術を彼女自身にもわからなかった。エルサは、やはり自分はここにいてはいけないと思ったのか、ハンスという男の悪巧みを察知したのか、牢から逃げ出す。